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LCC就航で、成田空港へのアクセス料金・交通手段は見直されるのか?

羽田空港国際線ターミナルが開設されてから、2011年10月で1年が経ちました。
羽田発着の国際線は、昼間は短距離の路線に限られていることから、まだ成田空港との住み分けはできている状態ですが、それでもビジネス客を中心に、観光利用でも羽田シフトの動きが強まっているようです。

羽田空港発着の国際線では、成田空港発着の路線に比べて運賃やツアー代金が多少高めに設定されていることが多いですが、それでも搭乗率では多くの路線で8割を超えて、搭乗客には支持されていることが伺えます。

羽田空港の優位性は、都心からのアクセス時間の短さだとメディアには書かれていますが、実際に大きな差があるわけではありません。
京成スカイライナーだと日暮里から最短36分、成田エクスプレスで東京から約60分、T-CAT(東京シティエアターミナル/半蔵門)からバスで60分程度です。

それとは別にアクセス料金(交通費)の安さも実際のところはかなり利用者に重要視されているのではないでしょうか。
東京モノレールでは、浜松町駅から羽田空港まで470円。
京急では品川駅から羽田空港まで400円。
リムジンバス利用でも、渋谷・新宿・池袋・横浜・お台場・TDRなど首都圏各所へ直通で数百円〜1千円台程度の運賃で済みます。

一方、成田空港へは京成スカイライナーだと上野・日暮里から2,400円。成田エクスプレスも、割引きっぷを利用しても片道あたり2,400円、リムジンバスだと都内各所からは3,000円程度になります。羽田空港とは大きな差があり、利用者には大きな負担となっています。

11月末からはスカイマークが格安運賃で国内線の運航を開始、ジェットスター・ジャパンなども成田空港での国内線発着路線の就航が予定されています。スカイマークでは就航記念のキャンペーン運賃として片道980円(席数限定)もあり、これだと成田空港まで行く電車代・バス代のほうが高くなってしまいます。

今後、国内線の格安路線が成田空港に増えていくようであれば、空港へのアクセス手段もスピーディで格安なものが求められることになりそうです。
京成スカイライナーと同等の所要時間で、座席や荷物スペースを簡素化した全車自由席の電車を片道1,000円程度で運行したり、トランクルーム利用を有料化するなどして運賃を安くし、短距離利用客でも気軽に乗れるリムジンバスを運行するなどといった、大胆な交通手段の改革が必要となってくるのではないでしょうか。

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